今夜20時からは、『国葬などについて』として、慶応大学特任准教授の若新雄純氏と、国葬法的根拠問題等、今回の問題を通じて日本の憲法学者やら政治学者やらがどれだけいい加減かを騙ります。
国葬の問題は、
①そもそも(法律の明文に)根拠を必要とするのかという法的根拠の「要否」の問題
と
②(法律の明文に)根拠を定めるべき
という問題が混同されています。
一部の学者や野党政治家は「法的根拠がない」としていますが、①で必要ないのであれば閣議決定でも適法であり、戦後実務の通説たる侵害留保説からすれば、法律の明文の根拠は「不要」
また、それとは別個に「民主主義に反する」といった言説を散見するが、あまりに漠然としている。議院内閣制を前提とすれば、正当な選挙結果による多数派から組織された内閣が適法な閣議決定で行ったことのどこが民主主義に反するのか。
自分の気に入らない多数派だと非民主的ということになるのだろうか。これもまた、「法律の明文の規定があるべき」「国会の関与があるべき」という②の議論が民主主義という概念に投影されて民主主義の本来の意味が相対化されている。
何でも「憲法違反」といって憲法をインフレ化させてきたように、「民主主義」を使い勝手が良いように相対化しすぎると、民主主義本来の機能まで相対化されてしまう。
私は個人的には国葬の決定自体には政治的に反対の立場だが、有識者(?)含めてほぼ好き嫌いと相違ない雑な議論が目立ち、違和感を覚える。
違法だと思うなら現状存在しない違法性を争う制度を作る、国会の関与や法律の明文上の規定が必要と思うなら創設する。
その場合、一体どのような基準で国葬の決定をすべきかを考えると、意外と難しいのではないかと思う。天皇陛下以外に国葬いらんやろ??
最後は政治的責任に尽きるのであって、我々主権者が寝ていてはいけないということに行き着く気がする。
そんなことを議論しますので、是非ご参加ください!
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